もう感染拡大は防げないのだろうか。
14日朝の閣議後の会見で、加藤厚生労働相からは「感染が拡大していくことは否定できない」という言葉が聞かれた。
13日から14日にかけて、国内で感染が確認されたのは6人。
いずれも発症から3週間以内に中国への渡航歴がない。
このうち、80代の女性は13日に亡くなっている。
新型コロナウイルスによる死者は、国内で初めてのこと。
亡くなった80代の女性は、どのように発症したかなど、感染経路がはっきりしていない。
また、13日に感染が確認された、東京都在住70代タクシードライバー男性の義理の母親だった。
そして、70代のタクシードライバーの男性、1月18日に屋形船で開催された新年会に参加していたことがわかった。
参加者は、勤務先の同僚などをはじめ総勢70人。
ドライバーの男性は、発症する前は通常の業務をしていたというが、発症する前に感染するリスクというのはどうか。
ゼロではないが、やはり症状が出て、初めて人に感染させる力が出てくると考えていいという。
無症状病原体保有者と確認されているが、症状が出たら速やかに対応すれば、そんなに感染が広がる心配はしなくてもいいということなのだろうか。
感染症の専門家インターナショナルでは、発症して初めて患者になる。
そこから感染させる可能性が出てくると考えているという。
ところが、潜伏期というのがわからなく、多めに見ておこうというくらいのため、力は弱いと思う。
そして、13日、14日と、タクシーの運転手が感染しているということで、タクシー業界からは心配する声も聞かれているよう。
新橋駅のタクシー乗り場。
午後5時現在は、行列はできていないものの、定期的に人が来てはタクシーに乗り込んでいく姿が多く見られる。
そして、運転手の皆さんにお話を伺った。
皆さん、ご自身も不特定多数の方が乗ること、そして密室空間であるということから、感染のリスクが高いと不安を感じている人が多くいた。
そして、気になる対策だが、マスクを着けたり、定期的に窓を開けて換気を行ったり、皆が触る手すりの部分を安心できるように除菌をしたりと、対策を講じている車も中にはあった。
運転手の方も本当に不安だと思うが、密閉空間というのが危険ということだろうか?
人と近いということが、一番のリスク。
あらためて国内で感染した4人の人を見てみると、陽性と結果が出る2~3週間前にいずれも倦怠(けんたい)感や発熱などの初期症状、これはとても風邪と似ている。
どういうことに注意すればいいだろうか。
ウイルス性疾患の特徴。
全身倦怠感が強くて熱が出てくる、それがスタート。
その段階で感染力は出てくる。
「SARS」のときによく似ている。
しかし「SARS」のときに、下痢をしたり便に出るという話を香港で聞いたが、今、中国からは、そういう情報全然出てきていない。
そのため、やはり同じコロナのため、便には出ると考えたほうがいいと思われる。
トイレに行ったら必ず手を洗うというのを、きちんと心がけていただきたい。
国内での感染拡大を受け、15日から週末を迎える中で、人が多く集まる観光地ではどのような対策がとられているのだろうか。
東京スカイツリー。
14日は、平日にもかかわらず多くの方でにぎわっているが、やはり週末にかけてはさらに、観光客でにぎわう見込みだという。
かなり多くの方がマスクを着用しているなという印象で、話を聞くと「コロナウイルスに感染するのが怖いから家からマスクを着けてきました」と話す人もいた。
担当者によると、東京スカイツリーでは、出入り口を中心に消毒液の設置場所を増やしたり、スタッフのマスクの着用を認めたりして対策をとっているという。
やはり消毒液それからマスクといった対策だと思うが、今後、わたしたちにできる対策は何だろうか?
インフルエンザと同じに考えていただきたい。
皆、手でウイルスを拾っている、ということから、外から帰ってきたらまず手を洗うことを心がけることで、随分、抑えることができるという。
コロナで一生懸命手を洗うようになったから今、インフルエンザの発生がすごく抑えられているという。
手洗い・うがい、そしてマスク、しっかりとした予防が必要となる。
(2020/02/14)
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