入院中の女性が、新型コロナの危険性を動画で呼びかけ注目されている。

ベッドに横たわり、せき込みながら訴える女性。

イギリス・ロンドン市内の病院に入院しているタラ・ジェーン・ラングストンさん(39)。

基礎疾患はなく健康だったが、体調を崩して運ばれた病院で、新型コロナウイルスに感染したと診断された。

ラングストンさん「(感染しないと)過信している人がいたら、わたしを見て。たばこをやめてない人はすぐに禁煙して、なぜなら肺は大事だから」

呼吸用チューブを装着したまま、苦しそうな息づかいで訴えるラングストンさん。

集中治療室からのメッセージ。

ラングストンさん「これ(呼吸チューブ)がないと呼吸ができません。両手に点滴、カテーテルも刺さっている。実は、以前に比べて10倍くらい回復しているけど、それが何日前かも数えられないほどです。お願いだから(自分が)大丈夫と思わないで。悪化すれば、あなたもここに来ることになるから」

ラングストンさんが警鐘を鳴らす理由。

それは、感染防止に対する人々の意識の低さにあった。

アメリカ・フロリダ州マイアミでは3月17日、大学の春休みを利用して多くの若者がパーティーに参加。

アメリカの若者「コロナにかかる時はかかる。コロナウイルスなんかでパーティーはやめないよ」、「オレらはのりで生きてるからね。ただ、今を生きているんだよ。何か起きたら、その時はその時で」

ビーチも若者たちで大にぎわいとなっていた。

ラングストンさん「もう一度言います、絶対に過信はしないで」

イギリスの感染者は23日までに6,650人。

死者は335人にのぼっている。

感染拡大を防ぐため、ジョンソン首相は23日、国民に外出しないよう指示した。

ジョンソン首相「国民に単純な指示をする。今夜から自宅待機するように」

食料や医薬品などの生活必需品の購入や、1日1回の運動を除く、事実上の外出禁止令。

違反した場合は、警察による取り締まりが可能とされている。

一方、日本国内でも「コロナ慣れ」などと言われる事態が。

これについて、専門家は...。

山野医療専門学校・中原英臣副校長「お花見とかで、少し油断してるんじゃないかと思う。自重するのも大事じゃないかと思う」

(2020/03/24)

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